提督「妙高も改二が発表されたか…」
不知火「司令。改二の育成状況はいかがでしょうか。」
提督「うーん、まだ3隻。利根と筑摩が航巡になったから、重巡の改二はうれしいんだけど、育成の時間がなぁ…」
提督は、本部からの通達書を眺めながらぼやいている。
メンテナンス状況:本日実施のメンテナンスに伴うアップデート情報をお知らせしていきます。
01▼重巡洋艦「妙高」の【改装】実装
重巡「妙高」のさらなる【改装(改造)】が可能となります。
※同改装にはかなり高い練度が必要です。
※新収録ボイスも一部更新実装されます。
#艦これ
— 「艦これ」開発/運営 (@KanColle_STAFF) 2014, 7月 4
コンコン
提督「どうぞ。」
妙高「妙高、入ります。」
執務室の扉を開けたのは、妙高だった。
本部通達の件で、ここに呼んだのであった。
妙高は右手でしっかりと敬礼してから、室内に足をすすめた。
提督「呼んだのは他でもない。先日発表された改二の件で…」
コンコン
提督が話を進めようとすると、また扉をノックする音が聞こえる。
提督「どうぞー。妙高ちょっとまっててな。」
配達「ちーす。お届け物でーす。」
配達されたのは、笹の葉が生い茂った大きな竹が2本。
あ、そうだ。本部から配達されるの今日だったっけ…
打ち合わせと時間かぶっちゃったな。
配達「ちょっと大きいんで、っとどちらに置きます?下の台とか重いんで我々で設置しますけど。」
提督「ずいぶんとでかいなー。ちょっと時間かかるかなこりゃ。不知火ちゃん?」
不知火「はい。」
提督「ちょっと、間宮さんのとこで妙高ちゃんと打ち合わせてくるから、あとたのむわ。この前みんなで書いた短冊とかも、時間あったら飾っておいて。」
不知火「了解しました。」
提督は、大きな竹を避けながら妙高と執務室を出た。
提督「まあ、間宮さんのところで何か食べながらでも話しましょう。」
妙高「はい。提督と二人で出かけるのは久しぶりですね。」
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. . .
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不知火は、テキパキと指示を出し、執務室に七夕用の竹を配置する。
配達「じゃ、ここにサインお願いします。」
不知火「ご苦労様。」
配達「あざーす。」
短冊を飾り終えて、少し遠くから室内を見渡す不知火。
竹が、圧倒的に部屋に合っていない。
不知火は、本部の発注システムにアクセスして商品を覗いた。
不知火「…かわいい」
不知火は目を輝かせ、この商品に釘付けであった。
ふと、注文履歴に目をやると、すごい金額の発注履歴がある。
不知火「利根型艦装服 110着 5,500,000円、なにこれ…」
間違えて発注してしまった、利根型艦装服の発注履歴だった。
これを知っているのは、先日の秘書艦だった霧島だけである。
カチッ
マウスのクリック音が、部屋に響いた。
. . . . .
. . .
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提督「不知火ちゃん。七夕の竹飾れた?」
提督「え?なにこれ。」
不知火「夏を先取りしておきました。」
妙高「あら、素敵ですね…」
提督「いや、妙高さん素敵って…海の家じゃないかこれじゃ。あれ、私の机は?」
不知火「110着といっしょに、倉庫にしまっておきました。」
提督「!?」
妙高「110着?ってなんでしょうか?」
提督「いやいやいやいや。なんでもないです妙高さん。うちの鎮守府も110人もいて大きくなったなーって話をしてたんですよ。な、不知火ちゃん。」
不知火「…そういうこと、にしておきます。あと海に行きたいです。」
提督「海っていつも行ってるじゃない。」
不知火「そういうのじゃなくて、海水浴に…あ、妙高さん、110着ってのはですね…」
提督「あーあー、わ、わかった。今度みんなで連れて行くから。」
妙高「110着?」
提督「あー、いえ、なんでもないんですよ本当。ままま、せっかくですし、そこで写真でも一つ撮りましょうかね。あ、そこに立ってください。後ろの麦わら帽子がちょうど入っていいですねー。似合ってますよー。」
カシャッ
提督は、麦わら帽子がよく似合う、妙高さんのかわいい写真を撮ってごまかしました。