タグ別アーカイブ: 勃発!海外からの一般海軍視察作戦

オネギはもうお断りなのです!

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海外軍司令「2番艦、全砲門、開け!撃っーーー!

海外軍司令の号令とともに、2番艦の砲門が火を噴く。

空気を切り裂いたその砲弾は、一斉に電に向かっていた。

霧島「敵弾、電を捕捉。着弾まで、29, 28, 27…..」

霧島が状況を分析し、艦隊のメンバーにインカムで伝える。

木曾「電、向かってるぞ、回避しろ。」
電「了解なのです!」

豆鉄砲でも回避しないと大破するよー。ま、いっか。

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木曾を旗艦とした、電、北上、金剛は、演習のポイントへ向かって航行していた。

金剛「Oh!私のティータイムが…提督にはあとで、絶対に埋め合わせしてもらいマース…」

ぶつぶつと文句をいいながら進む金剛。そのインカムに、通信が入った。

「お姉様、聞こえますか?」

航行中は風を切るため、インカムの音声も聞き取りにくい。
金剛は、右手でインカムを押さえながら返答した。

金剛「OK、聞こえマース。その声は…」

穏やかな海なのにだれも助けてくれない

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ヒトサンゴーマル。風一つない、穏やかな海。
空からは、午後の日差しが降り注ぎ、平和な海そのものであった。

その海には、80,000tクラスの巨大な空母、そして8,000tクラスの駆逐艦が3隻、隊列をなして展開していた。
巨大な空母は、まるで自走する一つの島である。
比類なきスケール、存在感。その姿は、見る者を圧倒する。

提督「あー、もう。なんでこうなっちゃたかなー…」

提督は、不満そうな顔をしながらブツブツと話す。
対深海棲艦部隊への、海外一般の海軍部隊からの視察。ただそれだけだったはずなのに。

視察はハゲるので計画的に

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木曾「お前等の指揮官は無能だな!」

そう言いながら、海外軍司令を睨みつける木曾。

固まる提督。頭の中が真っ白である。
まずい、これはまずい。私の首が飛んじゃう…

そもそも、一般の人が、艦装を理解するのは難しい。

展開した艦装は、最も大きい戦艦のそれと言えども、通常の艦艇に対する大きさは、人となんら変わりはない。
これでは、いかに実際の艦艇と互角以上の戦闘能力があると言われても、理解できないのは当然である。

一般海軍からの視察は大抵よくないことが起こるのです!

海外軍司令「Oh、貴官が、対深海棲艦部隊の提督ですか。ヨロシク、オネギ シマス。」
提督「は、始めまして!おこし頂き光栄であります。」

昨日、本部から急遽入電があり、海外の部隊が視察に来ることになった。
海外の部隊、といっても、艦娘を率いる提督とは違い、一般の軍隊である。

世界各地で、深海棲艦による被害が報告されているが、現代の最新の兵装を装備した部隊でも、効果的な戦果が上げられていないのが現状であった。

深海棲艦に対して、特に高い戦果を上げている日本の対深海棲艦部隊に、海外の部隊が視察に来ることになったのである。