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艦隊戦力向上計画書すぐ書き直します

マルナナヨンマル。執務室の窓からは、清々しい朝日が降り注ぎ、一日の始まりを伝える。
外からは、小鳥のさえずりが聞こえる。今日もいい朝だ。

コンコン

執務室の扉を、優しく叩く音が聞こえる。

提督「どうぞ。」
霧島「司令、おはようございます。」

扉を開けたのは、霧島だった。
室内に一歩足を進め、右手でしっかりとし敬礼をする。

霧島「で、夏の作戦に向けた艦隊戦力向上計画書、できました?」
提督「お、おう、出来てるよ…」
霧島「さすが司令。夏の作戦まで時間がないですからね。まずは拝見させて頂きます!」

霧島は、提督から渡された計画書を、真剣な面持ちで読み始めた。

鯨の10ピースが足りなくなったのでキス島に行ってきます

霧島「司令、先日の本部通達はご覧になりました?」
提督「日曜日の?あー、見た見た。」

手をヒラヒラと振り、霧島に生返事で返す。

提督は、3000ピースのパズルを、机の上一杯に広げていた。
パズルの絵柄は「沖ノ島沖で捕鯨」。購買に売っていたのでつい買ってしまった。
うーん、ほとんど海で全然わからん。青のピースばっかりじゃないか…

霧島「本部からの通達はご覧になりました?
提督「へー、そう…」

どこから攻めるか。やはりこの鯨の周りから地道に広げてくしかないよな…
しかし、ピースの数が多い。1000ピースの「流星改と富士」にしておくんだった。

榛名が酔うと全身を極められるので全力で逃げてー!

フタフタサンマル。ここは、宿毛湾にある大衆酒場。
ここら辺では人気の店だ。今日も店内は客で大にぎわいである。

その中には、いつになく盛り上がってる、提督と金剛姉妹4人の笑い声があった。

提督は、プライベートで部下と飲む機会はほとんどない。
日頃は忙しなく雑務に追われ、夜遅く仕事が終わる。

しかし、金剛に何度も誘われ、たまには、と仕事を早く切り上げたのだ。

5人で囲む机には、店員が、せわしなく酒とつまみを持ってくる。

店員「焼き鳥盛り合わせ20人前と、唐揚げ、冷奴、塩キャベツ、お待たせしましたー。」

店員が、皿を置くと同時に、四方から手が伸びる。
飲んで食べて、あっという間に皿のものは平らげられ、グラスの中身は胃に収まる。

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こいつら、一体どんだけ飲むんだ…
飲みが始まってから既に2時間、提督は4姉妹に圧倒されていた。

いや、榛名はまだ普通だ。他の3人がオカシイ。

提督「き、霧島、酒強いなー。」
霧島「これくらい、たしなみ程度です。司令、グラスが空いてますよ。」
提督「たしなみというか…もう、一升瓶5本は空けたでしょ。。。」
比叡「私!注ぎます!!」

比叡が、提督の空いたグラスに酒を満たす。

オネギはもうお断りなのです!

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< 英語>
海外軍司令「2番艦、全砲門、開け!撃っーーー!

海外軍司令の号令とともに、2番艦の砲門が火を噴く。

空気を切り裂いたその砲弾は、一斉に電に向かっていた。

霧島「敵弾、電を捕捉。着弾まで、29, 28, 27…..」

霧島が状況を分析し、艦隊のメンバーにインカムで伝える。

木曾「電、向かってるぞ、回避しろ。」
電「了解なのです!」

豆鉄砲でも回避しないと大破するよー。ま、いっか。

← 勃発!その3 からの続き

木曾を旗艦とした、電、北上、金剛は、演習のポイントへ向かって航行していた。

金剛「Oh!私のティータイムが…提督にはあとで、絶対に埋め合わせしてもらいマース…」

ぶつぶつと文句をいいながら進む金剛。そのインカムに、通信が入った。

「お姉様、聞こえますか?」

航行中は風を切るため、インカムの音声も聞き取りにくい。
金剛は、右手でインカムを押さえながら返答した。

金剛「OK、聞こえマース。その声は…」